2023/10/24

【肩こり改善①】~そもそも肩こりとは?~

肩こりを改善していくために必要なこと①
~そもそも肩こりとは?~
 
 
 
 
こんにちは!ばばです。
 
先日、上半身の歪みの改善方法と胸郭へのアプローチする基礎知識セミナーを開催しました。
セミナーの中で肩こりしてしまうなぜ?についても解説していきました。
 
肩こりについてこのブログで続けてお伝えしていきますので、そのなぜ?について何回かに分けてお伝えしていきます。
 
そもそも「肩こり」とはどんなものなのでしょうか?
 
 
 
 
 
肩こりの定義とは
 
「自覚的に頸部、肩甲上部、肩甲部、肩甲間部に不快感、自発痛、軽い運動痛があり、他覚的にはこれらの筋を触診すると、異常に緊張し、 特定の部位に圧痛点ないしこりを生じているもの。」
引用:肩こりの定義及びメカニズム 明治鍼灸大学東洋医学教室 佐々木和郎
 
「肩こり」は本来疾患名ではなく、首から肩にかけて感じられる筋肉の緊張感や不快感、鈍痛などをさす主観的な症候名である。僧帽筋、菱形筋、棘上筋を中心に、肩甲帯あるいは後頚部の筋群に緊張や、ときには硬結を触知し、また圧痛が存在することもある。生理学的には肩の抗重力筋が緊張・収縮し、疼痛などを伴っている状態である。
病態と症状の特徴--症候性肩こりは原因が多彩 肩以外の症状聴取を十分に 伊藤 達雄
 
「頸より肩甲部にかけての緊張感(こり感)、重圧感、および鈍痛などの総称」
日本整形外科学会代議員などを対象としたアンケート調査でもっとも多く支持された定義
 
 
まとめると
 
「首から肩、肩甲間部にかけての筋肉の緊張感や不快感、鈍痛などをさす主観的な症状で、
筋に緊張や、ときには硬結、圧痛点を触知するもの」
 
こんな感じですね。
 
 
わたくし個人的には「主観的」というところがポイントになるかと思っています。
 
というのも、
臨床では、「肩コリがひどい」と悩まれていらっしゃっても、触ってみると柔らかかったり、
またその逆に「肩こりを自覚したことがない」と言っても肩がめちゃくちゃ張っていたりと、
それぞれの肩の張り感コリ感を感じるセンサーの差があるのを感じています。
 
「メンタルの問題があるのではないか?」と考えてしまうことも多々あります。
 
でも、しっかりと精査していくと見えてくるものがあるのです。
 
 
 
 
肩こりの発生原因
 
調べてみると以下のような感じとなりました。
 
・筋の過度 の使用。
・動脈硬化による肩の諸筋への血行不良。
・不自然な体位、 不良姿勢、 円背、なで肩、 側わんな ど
 同じ姿勢を無理に長時間保った結果の血行不全 。
・心理的な緊張。
・筋の結合織炎。明らか に炎症 を指しているが真の炎症 とはいえず,、
 関節リウマチと同じ病変が筋筋膜などの結合組織にも発生するもの
・原因疾患があり二次的に肩凝りが起こる
 
 
筋の過度な緊張、血行不良、血行不全、心理的、結合織炎といろいろですね。
 
結合織炎は病院で検査をしなければわからないところすが、それ以外は原因による血液循環の問題となります。
 
「心理的」というのも、緊張状態による血行不良ととらえられます。
 
また一番下の原因疾患による肩こりってどんなものなのでしょうか?
 
 
 
調べてみました。
 
肩こりの原因疾患
 
 
狭心症
 
心筋梗塞とか狭心症とか怖いですね。
 
狭心症の特徴として、
①胸骨の後ろ(胸の真ん中あたり)の圧迫感や痛みとして感じられます
②女性が経験する狭心症の不快感は男性のとは異なり、背中や肩、腕、あごの灼熱感や圧痛がより多くみられます。
③高齢者では胸骨の後ろに痛みが生じることが少ない一方、背中や肩に痛みが生じて、関節炎と間違われることもあります。
 
狭心症とは、
心臓の筋肉(心筋)に供給される酸素が不足するために胸部に一時的な痛みや圧迫感が起きる病気です。気を付けたいところですね。
 
狭心症について詳しくはこちらをどうぞ MSDマニュアル(家庭版)狭心症
 
 
 
顎関節症
 
顎関節症は「歯のかみ合わせを治したら、肩がこらなくなった」という方もいらっしゃいました。
 
その都度肩の凝り感はよくなっていただきお帰りになるのですが、次に来た際はまた元に戻ってしまっている、そんなことを何度が繰り返していた方です。
 
以前、歯のかみ合わせの話をしていたことを思い出し、提案してみると、あれだけ肩こりを繰り返していた方の肩こりはすっかり収まってしまいました。
 
 
 
眼瞼下垂
 
眼瞼下垂は、まぶたをあげる筋肉(眼瞼挙筋)または神経(動眼神経)の異常でまぶたがさがる病気です。
 
その原因は、上まぶたを上げる筋肉の力が弱くなったり、その付着部である腱けんが弱くなったり、はがれたり、また、穴が開いたりすることです。
 
さらに進むと上方の視界が狭くなります。
顎を上げないと前が見えなくなり、まぶたが下がってくると、顎を上げて視界を得ようという動きが起こります。
 
そのため、肩周りの筋肉の緊張が強くなるために肩の筋肉に疲労が溜まります。
これは加齢減少とも言えますね。もちろん病的に起こることもあります。
 
 
疲労によって起こる眼瞼下垂や眼瞼下垂の症状が変動する場合は、
重症筋無力症の疑いがあります。
 
その他、脳梗塞、脳動脈瘤、脳腫瘍などが原因で動眼神経麻痺によって眼瞼下垂が起こることもあるようです。
 
多くは加齢現象なのでここを改善することで視界が広がり、姿勢もよくなることから肩こりが改善するということです。
 
原因がはっきりとしている肩こりは、まず原因となっている病気、症状の改善することから症状の軽減・改善人繋がってきます。
 
 
 
 
 
原因のわからない肩こりを引き起こす要因
 
先ほどお伝えした肩こりの発生原因でもお伝えした通り、基本的には血行不良などによります。筋肉の過度の使用による血行障害と疲労物質の蓄積ということです。
 
では、何をしていけばいいでしょうか?
 
・猫背姿勢などの不良姿勢の改善。
・姿勢を維持するための姿勢筋力の向上。
・肩に負担のかからない姿勢を維持していくための、働く(生活する)環境の整備。
 
こんなところでしょうか。
 
結局のところは「姿勢」を良くして、肩に負担のかからないようにすることが大切になります。
分かっているとは思いますが、こんな姿勢はNGです。
 
今日のところはここまでにします。
次回は肩こりにならない姿勢について解説していきます。
 
今日もご覧下さいましてありがとうございました。
 
 
 
 
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