2024/1/18
|
|
膝の内側の痛み、鵞足炎(ガ足炎)の原因と対処法 |
|
鵞足炎(がそくえん)とは 鵞足炎とは、膝の内側の発生する症状です。 膝関節を屈げる筋である半腱様筋、薄筋および縫工筋の付着部は、脛骨粗面のうちがわに扇状にひろがって脛骨骨膜に移行しています。 この部分が鵞鳥の足の形に似ているので鵞足炎と言われています。 ランニング動作で膝を曲げた時の負荷が過剰にかかり、炎症を起こします。 発生のメカニズム 接地時に足首が強く回内するような(土ふまずをつぶすような)走り方をする場合、 膝が内側に入り膝下の骨(脛骨)が外旋してしまうために、同部に痛みが生じるものです。 硬いグラウンドでのランニングやジャンプなどを過度に行うと 筋・腱に慢性的な牽引ストレスが加わります。 筋・腱の弾力性が低下している場合などにこのようなストレスが加わると 腱・骨間膜に微細な損傷が加わることになるのです。 したがって筋・腱の弱い時期、すなわち、まだ未熟な年代やしばらく運動から遠ざかっていて筋力が低下しているような人がいきなり強い運動、特にランニングやジャンプを開始すると鵞足炎が発生するのです。 もちろんこの状態はトップアスリートといわれるレベルの競技者でも、練習方法が不適切であったり練習量が多すぎたり、膝に負担のかかる間違った動きを繰り返すことで発生します。 鵞足炎という結果を引き起こすもとになる要素 股関節不安定性・筋力低下 大腿筋膜張筋のタイトネス(もも外側の筋の硬さ) 足関節の回内不安定性 踵の外がえし運動の増大 下腿の外旋・外方変位 距骨下での内反変形 前足部での回外変形 分かりやすくまとめると股関節から下に症状を引き起こす要素があります。 ですが、 その間違った動きである代償動作は結果としてで全身が関わっています。 骨盤や股関節や足関節、脛腓関節の可動域の低下などからアライメントに異常(ニーイントゥアウト、偏平足など)をきたし、動作中に脚に生じる負荷の分散が上手くできないことから過剰な負荷にさらされた部分に障害が生じていると考えています。 外的因子としては硬いグラウンド、不適切な運動などがあります。 典型的な膝の内側に俯瞰をかけてしまう間違った動きを確認する方法 ニーイントーアウト、偏平足などの典型的な間違った動きを確認する簡単な方法としては、 しゃがみ込みテストがいいでしょう。 足の指先を正面に向けて、力まず自然にしゃがみ込みましょう。 ・左はきれいにしゃがみこんでいます。 ・真ん中は膝に対して足先が外側を向いてしまっています。 ・右はしゃがみ込むことができていません。 ここで言えることは、 しゃがんだときに膝の位置に対して足先が外側に向かってしまう場合(足の指先に対して膝が内側に入ってしまう場合)は、「下腿外旋位」という状態になります。 この状態はランニングでの足接地時に膝が内側に入りながら走っている可能性がある状態です。 また重心が足の内側にかかってしまうため機能的な偏平足な状態でもあります。 右側の写真は、しゃがみ込むことができないので足首を反る動作に制限があります。 写真では踵を上げていますが、足首が固いと、踵をつけてしゃがみ込むときに 足の指先を外側に向けて代償してしゃがまないとならないため、結果として足のアーチをつぶすことにつながります。 膝が足の指先に対して内側に入ってしまうことにより、 膝の内側の筋肉の付着部のガ足につく筋肉は、引っ張られるようなストレスを受けます。その動きが繰り返されるランニング(走ること)により、引っ張られてしまった結果、限界を超え微細ながら損傷し痛みを発することになるのです。 症状 痛みは運動を開始すると生じます。 圧痛部位(触ると痛いところ)は上記にある通り鵞足部、膝の内側に生じます 症状が軽い場合は痛みは運動時のみ、 特にリズミカルな繰り返し運動や早歩き、ランニングなどを行った時に認められるが進行すれば、 通常の日常生活の歩行などでも痛みを訴えるようになります。 治療 対処法は以下の流れとなります。 ①患部の炎症症状の改善(アイシング・物理療法・休養) ②膝関節機能の改善(ストレッチ・組織間リリース・筋トレ) ③ランニング動作の改善(フォームの改善) ①は状態に応じてですが患部を休ませることは非常に大切です。 ②は使いすぎの筋肉を緩め、関節の位置関係を整えます。そして筋トレとはうまく機能していない筋肉に刺激を入れて使えるようにして、過緊張の筋肉と機能低下している筋肉とのバランスを整えていくことです。 ③脚に負担のかかる走り方をしているという自覚も必要です。 時間のかかる作業ですが長く楽しんでいくためには私は必要なことと考えています。 この3つがベースとなる考え方でいいだろうと考えています。 ここではまず流れを理解していただくといいでしょう。 急性期は局所の炎症を抑えることが先決です。 局所のアソイング等含めた安静が大切です。またテーピングなどでのサポートも大事になってきます。 自分でできるガ足炎テーピング(キネシオ使用) 早期回復させるためには 当院では、 早期回復のため根本的な改善を目的としたケアを行い 局所の安静期から関節の位置関係を整えていくことを行っています。 今後同じような症状を繰り返さないために、負担のかかる使い方を改める必要があります。 しかしその前に使い方を改めるにも そもそも筋肉の緊張や癒着などにより、負担のかけない使い方ができないようになってしまっていることが多々あります。 ここで行っておきたい治療は、当院の組織間リリース(癒着剥がし)という技術です。 くっつきあってしまっているところを剥がして、本来あるべきスムーズな動きを引き出していく治療です。 これを行うことにより、ストレッチやマッサージでは得ることができない、各筋肉が良好な動きの持続を得ることができます。 根本改善を目的としたケアの秘訣はここにあります。 そして 炎症期が終わったら早速使い方を改めることを行っていくことができるのも当院での特徴です。 鵞足炎(ガ足炎)になってしまう人の体の使い方の特徴の一つとして、「ニーイントーアウト」があげられます。 膝が足の指先に対して内側に入ってしまうことにより、 膝の内側の筋肉の付着部のガ足につく筋肉は、引っ張られるようなストレスを受けます。その動きが繰り返されるランニング(走ること)により、引っ張られてしまった結果、限界を超え微細ながら損傷し痛みを発することになるのです。 ご自身で行える改善エクササイズ ニーイントーアウトな使い方の特徴として、片足立ち時に骨盤が反対側に傾いてしまう(落ちてしまう) というものがあります。片足時には足の上に体がしっかり乗らないと不安定になります。 片足立ちを安定させる、このエクササイズを行いましょう。 簡単!【中殿筋】エクササイズ 子のエクササイズは膝が内側に入るを解消するだけでなく、土踏まずも上がるようになります。 【足首が固い人におすすめ】ニーイン・トーアウト予防にもなるスクワット この2つのエクササイズをセットで行えるといいですね。 長年の間違った動きの癖は、すぐに変わるものではありませんが、故障しづらい体の使い方方が身につくのでおすすめです。 まとめ あなたの鵞足炎(ガ足炎)を繰り返さない方法は、「痛みを起こしている症状(痛いところ)に対してではなく、その原因(全身)となっている間違った動きを改善していくこと」です。 あなたのそのなかなか良くならない鵞足炎(ガ足炎)は、 負担のかかる間違った動きをし続けた結果の症状ですから、緩める、整える、だけではなく、 「あなたの体(骨格、筋肉など)に合わせた正しい動き」に導いていく運動アプローチがキーとなることでしょう。 北千住、西新井、綾瀬、草加、越谷、松戸、柏、八潮、流山など お体の不調やスポーツパフォーマンスの不調でお悩みの方は、 北千住駅から徒歩3分、22時まで行っている sports&careスタジオ カラダプラス(パーソナルトレーニング/整骨院)にご相談ください。 |
|