2024/2/20

坐骨神経痛の改善のためのアプローチポイントを探る

 
 
坐骨神経痛の改善のためのアプローチポイントを探る
 
 
 
 
今回は、自分自身で改善してみようという方、または専門家の方で坐骨神経症状を改善方法を探している方の参考になればと、脚の痛み・しびれを解消していくために必要な犯人探しについてお話していきます。
 
 
 
坐骨神経痛とは   
 
お尻や脚がしびれるとか痛みがあるという症状が、一般的には坐骨神経痛と言われています。
坐骨神経に沿って痛みやしびれが現れます。
 

具体的には以下が原因となる症状です。

・椎間板ヘルニア
・脊柱管狭窄症
・筋肉の影響による神経症状
 
※脊柱管狭窄症については今回は割愛します。
 
 

椎間板ヘルニアの場合

急性だと椎間板ヘルニアは腰痛が伴います。

椎間板ヘルニアは椎間板の損傷と神経の圧迫と2つの病態があり、腰痛と坐骨神経領域に痛みやしびれ、また麻痺が出現します。
今回紹介するのは軽度、または慢性的なお尻から脚への痛み・しびれについてです。

 
SLRテスト
 

このテストは膝を伸ばして脚を持ち上げた際の痛み・しびれの有無を確認し、痛み・しびれがあった場合にどこが原因場所なのかを判定します。
 
専門的なところになりますので、以下は飛ばしていただいても、今回お届けしたいところではないので問題ありません。
 
床から脚を持ち上げた際の角度によって椎間板ヘルニアの有無を確認します。
0度~35度は坐骨神経が伸ばされない角度です。
35度~70度は腰椎の5番目、仙骨から出る神経の1番目2番目の伸ばされ症状が出現します。
70度いう上は関節の問題となります。
 
急性の椎間板ヘルニアの場合は脚を少しだけ挙げただけでも痛みが走ります。
大まかな参考としていただければです。
 
・L2 or L3神経根障害では鼡径部~大腿部の放散痛を認める
 L3⇒膝前面の疼痛を認めることが多い
 
・L4、5 or S1神経根障害では臀部~大腿後外側or後面の放散痛を認める
 L4⇒下腿内側の疼痛を認めることが多い
 L5⇒下腿外側の疼痛を認めることが多い
 S1⇒下腿後面の疼痛を認めることが多い
 
 
まとめると、
SLRテストをした際にお尻からももの後面に痛みしびれが走った場合は、椎間板ヘルニアの疑いがある可能性があります。あくまでもこの段階では可能性です。
 
 
 
 
筋肉の影響による神経症状
 
ここでは先ほどの椎間板ヘルニアのテストであるSLRテストをアレンジしたものを紹介します。
仰向けに手足を持ち上げるのですが、以下のように膝と股関節を曲げたり内ひねりをして、どの筋肉による影響なのかを探っていきます。
 
膝関節、股関節の関節をコントロールし筋肉ヘストレッチを4つの方法で行い、どの筋肉が坐骨神経等に影響を与えているのかを探っていきます。
 
 
①仰向けに寝て膝を伸ばして股関節を曲げ、内ひねりしながら内側に倒していきます。
 (膝関節、伸展股関節屈曲・内旋・内転)
 このテストでは
  大腿二頭筋長頭(股関節伸展外旋筋)
  大殿筋、梨状筋あたりに問題がある可能性を疑えます。
  その中での疑わしい順位としては、1位大腿二頭筋、2位梨状筋となります。
 
 
 
②仰向けに寝て膝を伸ばして股関節を内ひねりしながら内側に倒していきます。
(膝関節伸展、股関節内旋・内転)
 このテストでは
 大腿筋膜張筋、小・中殿筋あたりに問題がある可能性を疑えます。
 膝を伸ばしてのテストなので大腿筋膜張筋への疑いが強いです。
 
 
 
③仰向けに寝て膝を曲げて股関節を曲げ内ひねりしながら内側に倒していきます。
(膝関節屈曲、股関節屈曲・内旋・内転)
 このテストでは、
 大殿筋、梨状筋等股関節外旋外転筋群に問題がある可能性を疑えます。
 これは膝を曲げてのテストなので、大腿二頭筋の関与が小さくなります。
 
 
④仰向けに寝て膝を曲げて股関節を内ひねりしながら内側に倒していきます。
(膝関節屈曲、股関節内旋・内転)
 このテストでは、 
 中殿筋、小殿筋に問題がある可能性を疑えます。
 これは膝を曲げてのテストなので、大腿筋膜張筋の関与が小さくなります。
 
 
 
まとめると、
膝を伸ばして行う、膝を曲げて行う
股関節を曲げて行う、伸ばし気味で行う
この上記に合わせて内ひねりしながら内側方向に脚を倒すことで、筋肉の影響によって坐骨神経等がストレッチ感とは違った不快感・痛み・しびれを発します。
 
 
 
 
私の臨床では、
多くの坐骨神経症状はこの筋肉の影響が多い印象です。
とはいえそこをマッサージやストレッチすればいいのかというと、きっと行った方の中には変化のなかった方もいるかと思います。
 
 
 
必要なのは、
筋肉につかまっている坐骨神経の解放と「間違った動きを変える」体つくりです。
 
 
 
筋肉につかまっている神経の解放には、医師が行う「ハイドロリリース」や当院でおこなっている「組織間リース」が有効です。組織間リースについては こちら をどうぞ。
 
 
 
筋肉の影響による痛み・しびれなどの神経症状には、「コンプレッションストレッチ」は試す価値があるでしょう。
 
【効果的に筋肉を伸ばす】ストレッチポールを使った『コンプレッションストレッチ』
 
このエクササイズは長い時間をかけるものではありません。長く行うことで筋肉が微細な損傷を受けることもあり、それによりさらにくっつきあいが起こることもあるので避けましょう。
長くても2分程度でいいでしょう。
 
 
 
 
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