2024/9/2

ちょっとの変化が走りを変える!アシスティックストレッチ~ランニングにおける効率的な姿勢と動きつくりその①~

 
 
ちょっとの変化が走りを変える!アシスティックストレッチ
~ランニングにおける効率的な姿勢と動きつくりその①~
 
 
 

今回の戸隠トレイルランレースのアフターイベントとして、
「ちょっとの変化が走りを変える!アシスティックストレッチ」と称して、
障害予防の考え方、そして実際に「緩める・整える」「安定させる」「円滑に動く」までを
「アシスティック」というツールで体感していただく予定です。
 
今回のコンディショニング講座の内容を作成するにあたり、
走りやすくなるコンディショニング方法についてを4回に分けてお伝えしていきますね。
 
 
 
 
第一回 障害予防の考え方
第二回 効率よく走るための具体的な「緩める・整える」方法
第三回 良い姿勢を維持する具体的な方法
第四回 効率よく走る具体的な方法
 
 
 
 
第一回 障害予防の考え方
 
 
そもそも、
アシスティックとは?
 
上半身の伸張性と可動性を向上させるだけでなく、いわゆる良い姿勢である、ニュートラルポジションを維持しながら動く感覚入力から、上半身の動きに対しての動的安定性の向上など、「緩める・整える」「安定させる」「円滑に動く」にアプローチできるツールです。一般的なストレッチでは動かす事が難しい部分を自ら無意識に可動させることができ、怪我の予防、パフォーマンスアップへと導く。日本の水泳界を代表するトレーナー桑井太陽氏が考案しました。
 
 
 
 
障害予防の考え方  
 
「いわゆる良い姿勢が障害予防には大切です」

「良い姿勢」って漠然と大切なのはわかっているかと思います。
でも、わかってはいても結構ないがしろにされている(大切にしていない)のではないでしょうか?または自分ではいいと思っている、そんな方もいることと思います。
 
実は相当大切な要素です。
 

では、良い姿勢、崩れた姿勢により「地面への力の伝わり方」、「片脚立ちの安定性」に大きな影響があるのを体感していきましょう。
 
動画にしてみましたのでご覧ください。動画を参考にしてぜひお試しくださいネ。
 
~動画(作成中)~
 
動画ではわかりやすく体感していただくために、大げさに姿勢を崩して行いました。それだけ姿勢が崩れていればそりゃ力が入りづらいでしょう。と思われるでしょう。

でも、実際の臨床では姿勢の崩れ、動きの崩れによりランニング障害と言われる使いすぎによる故障の多くは発症しています。

実際の例としていくつか挙げておきます。
 
短距離選手のふくらはぎの坐骨神経様症状
陸上競技100mの短距離選手。 
症状は右ふくらはぎが大会に出て全速力をするとつることが多く、痛みを引きずりしばらく走れなくなるとのこと。
そのため全速力で走るのが怖いというのが主訴でした。
 
動いてもらうと、痛めている脚に荷重する間違った動きが目につきました。
また痛くない左脚での片脚立ちは不安定で、右脚で接地する時間が長いか、右脚を頼った使い方をしてきたのだろうと推測しました。
 
アプローチとしては、姿勢の修正と左片脚立ちの安定性の向上を目指しました。三回目の来院では不安なく走れるようになりました。
 
細かい詳細はこちらをご覧ください。
 
 
 
 
トレイルランナーの坐骨神経痛
トレイルランニング愛好家
 
朝一でのインターバル走にて、左脚の力の入らなくなるような激痛が走り負傷。
しばらく痛みのため、歩くもの足を引きづりながらの生活。
いわゆる坐骨神経痛でした。
痛みが出ない範囲で走っていたが、負荷が高くなると痛みが再発を繰り返していたようです。
 
写真を見るとわかるように、
振り返り動作では痛めている左脚に荷重をします。写真は乗せていないですが、立っている時も左荷重姿勢で左脚を頼った使い方をしていました。
 
アプローチとしては、
運動療法中心で、右荷重が不得意だったのでしっかりと地面を押せるようエクササイズ提案をしました。
この方は長らく痛みをわずらっていたので、はっきりとした「痛み」は1か月ほどでなくなり、「気になる」、「なんとなく気になる」、「気にならなくなる」に移行していくのに2か月ほどかかりましたが、現在はがっつりと走れるようになったとのことです。
 
 
 
徒手での治療を含めた運動指導により「姿勢」や「動き」が良くなり症状が改善されました。
 
 
 
 
では、良い姿勢についてお伝えします。
良い姿勢とは    
 
「良い姿勢」とは、横から姿勢を見た時に背骨が自然なS字カーブを描いている姿勢で、「耳・肩・腰・膝・くるぶし」が一直線になる状態を言います。

このS字カーブのことを「ニュートラルポジション」と言います。
 
「ニュートラル」には「偏らない」「中立的である」「中間的である」という意味があります。

床に寝たり、壁によりかかったりしたときに「後頭部・みぞおちの後ろの背中・骨盤の真ん中の仙骨」の3点が床または壁についていて、腰の背骨が手のひら1枚分反っている状態です。
 
スウェイバックはお腹を突き出した猫背姿勢で、多くの方がこのような姿勢かその予備軍です。
 

また骨盤にもニュートラルポジションがあり、
骨盤が前に傾いたりまたは後に傾いたりと、どちらにも行ける真ん中のポジションにします。
 
ニュートラルポジション(中間位)にすることでインナーユニットといった体幹を安定させる筋肉が最も効率よく働くことができます。
 
 
 
ニュートラルポジション(中間位)にすること
体幹を安定させる筋肉が効率的に働く = 効果的 = 省エネ的
 
 
ニュートラルポジション(中間位)は
「疲れづらくなる」上に「力を発揮しやすくなる」姿勢ということです。
 
 
 
 
 
では、悪い姿勢だとどうなってしまうのでしょうか?
 
悪い姿勢のデメリットとは?
 
筋肉の緊張と痛み
特に首、肩、背中の筋肉に負担がかかり、慢性的な痛みが生じます。
 
消化不良
内臓が圧迫され、消化がスムーズに進まなくなります。
 
呼吸が浅くなる
胸郭が圧迫され、肺が十分に広がらないため、呼吸が浅くなります。
 
疲労感の増加
筋肉が常に緊張しているため、エネルギーが消耗されやすくなります。
 
姿勢に伴う精神的な影響
悪い姿勢は気分を落ち込ませ、集中力を低下させる可能性があります。
 
 
 
スマホやパソコンを操作する際に、頭が前に出てしまっていたり、仕事・家事などで前かがみになる時間が続いたり、あるいは赤ちゃんを長時間抱っこするなど、重いものを持つときに腰を反ってしまったりしている人が増えています。
 
このように、生活習慣や環境に合わせた姿勢を取り続けると、筋肉のバランスが徐々に悪くなっていきます。筋肉のバランスが崩れると、肩こりや腰痛を引き起こしたり、場合によっては、すぐに転倒するようになる危険性もあります。
 
良くない姿勢を取り続けると、骨を変形させ、それが固定されて元に戻らなくなってしまう可能性まであります。骨が変形してしまう前に、姿勢を改善するよう、普段から自分の姿勢を意識することが大切です。
 
 
 
走ることを通じて、
楽にそして長く、速く走り続けられることを目標に姿勢つくりができるといいですね!
 
では、次回はアシスティックを使っての「緩める整える」にいてお伝えしていきます。
 
PS:アシスティックは他のツールで代用することも可能です。
それも次回合わせてお伝えしますね。
 
 
 
 
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