2024/5/28

ランニング障害にお悩みのあなたへ

ランニング障害にお悩みのあなたへ
 
 
 
ランニングとは、
脚を交互に出して進んでいくという
単純な動作の繰り返しです。
 
ランニング障害はそんな単純な繰り返しによりおこる障害です。
「間違った動き」を積み重ねてきた結果、痛みとして症状が出てきてしまうのです。
 
ここではそんな原因と対処法について解説していきます。
 
 
 
 
 ランニング障害とは 
 
ランニング障害とは、
左右の脚を繰り返し動かし進んでいくことの「間違った動き」の積み重ねが負担となって現れる障害です。
 
ここでは主なランニング障害についての原因と対処法について紹介していきます。
 
 
【腰の症状】
・骨盤が不安定による腰痛
 
【膝の症状】
・膝蓋軟骨軟化症(しつがいなんこつなんかしょう 膝のお皿関連の症状)
・膝蓋靱帯炎(しつがいじんたいえん ジャンパー膝 膝のお皿の下の症状)
・タナ障害(たなしょうがい お皿の内側の症状)
 
【膝から下の症状】
 
アキレス腱炎・周囲炎(アキレス腱から踵の症状)
 
 
随時更新していきます。
2024/09/25更新
 
 
ランニング障害の原因

ランニング障害の原因として、多くの方にとって共通のとなっているある癖があります。
 
 
ある癖とは?
膝下の骨(下腿骨)がももの骨に対して外側にねじれてしまっていることです。
専門用語でいうと「下腿外旋変位」と言います。
 
下の写真を例にして説明していきます。
 
 
しゃがみ込みテストです。
しゃがんだ時の足の状態によってどのような問題があるのかを見ていくテストです。
 
・左の写真はきれいにしゃがみこんでいます。
・真ん中の写真は膝に対して足先が外側を向いてしまっています。
・右はしゃがみ込むことができていません。
 
 
ここで言えることは、
しゃがんだときに膝に対して足先が外側に向かってしまう場合(足の指先に対して膝が内側に入ってしまう場合)は、膝下の骨の外ねじれ(下腿外旋位)という状態になります。
 
 
この状態はランニングでの足接地時に膝が内側に入りながら走っている可能性がある状態です。
これは重心が足の内側にかかってしまうため機能的な偏平足な状態でもあります。
 
 
また右側の写真はしゃがみ込むことができないので、足首を反る動作に制限があります。
写真では踵を上げていますが、足首が固いと、踵をつけてしゃがみ込むときに
足の指先を外側に向けて代償してしゃがまないとならないため、結果として足のアーチをつぶすことにつながります。
 
 
 
 
こんな座り方をされていませんか?
女性によくみられる座り方ですね(女の子ですみません)。
 

 
はじめは使い方のクセによる外旋(膝下の骨の外側へのねじれ)ですが、
これに気づかずにその癖のまま使い続けることで外方変位へと移行していきます。
年を重ねた時の膝の痛みとして病院で診断される「変形性膝関節症」への道、まっしぐらですね。
 
 
 
 
その他の原因    
 
ここまで膝下の骨の外ねじれ(下腿外旋位)についてお話してきましたが、ねじれてしまう原因は他にもあります。
片脚立ち時に使われる「中殿筋」がうまく使えていない場合です。
 
うまく使えていないとこうなります。
右の写真は体重をかけている右脚に対して、骨盤は反対側に落ち込むように傾いています(左の骨盤が右に対して低い)。
これは、片脚立ち時で活躍したい中殿筋がうまく働いていない状態です。
 
うまく中殿筋が働いていないから骨盤が反対側に落ち込むように傾く…
とも言えますが、
 
写真の赤丸の位置が脚の軸(緑の線)からずれいることも骨盤が傾く要因となります。
この傾きももしかしたら背骨がずれていることが原因かもしれません。
 
 
 
私たちの体は、一つの歪みがあると全身でかばい合おうとします。
 
ランニング時に膝が足先よりも内側に入ってしまうといった現象(ニーイントーアウト)があったとしても、そこだけを良くしていくだけは一時的にはよくなっても根本的な改善とはいえず、痛みをぶり返してしまうかもしれません。
 
 
 
長い人生を考えると
この根本的な使い方のクセ改めて気づくことが大切ですね。
 
良い関節の位置関係に整え、間違った動きを変えることによって
スポーツパフォーマンスやレクリエーション、日常の生活などをよりよくしていけることとなることは間違いなしです。
 
 
 
 
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