2025/6/19
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特定の場所が痛む、運動すると悪化する子どもの足の痛み~オスグッド・シュラッター病~ |
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![]() 特定の場所が痛む、 運動すると悪化する子どもの足の痛み ~オスグッド・シュラッター病~
お子さんが運動を頑張っている中で、 「ここが痛い!」と 特定の場所を指差して訴える場合、 それは「スポーツ障害(骨端症)」と 呼ばれる疾患の可能性があります。 これらは、骨の成長が盛んな時期に、 特定の部位に繰り返し負担が かかることで炎症や痛みが生じる病気です。 特定の場所が痛む、 ①オスグッド・シュラッター病 オスグッド・シュラッター病 サッカーやバスケットボール、バレーボールなど、 走ったり跳んだりするスポーツをする お子さんに特に多く見られる疾患です。 症状の特徴 ■痛む場所 膝のお皿の下にある、脛骨粗面(けいこつそめん)と呼ばれる部分(すねの骨の上端の少し盛り上がった部分)に痛みが生じます。 ■見た目 痛みのある部分が徐々に盛り上がってきたり、腫れたりすることがあります。押すと痛みが強くなります。 ■痛むタイミング 運動中、特に走る、ジャンプする、ボールを蹴る、屈伸するなどの動作で痛みが強くなります。運動後にも痛みが出やすいです。 ■特徴 安静にすると痛みは和らぎますが、運動を再開すると痛みがぶり返します。痛みの程度は個人差が大きく、日常生活に支障をきたすほど痛がる子もいれば、軽い違和感程度で済む子もいます。 整形外科での治療方法 基本的には保存療法(手術をしない治療)が中心となります。 ■安静 痛みが強い時期は、原因となる運動を一時的に休止または軽減します。 ■アイシング 運動後や痛むときに、患部を15〜20分程度冷やします。 ■痛み止め・湿布 痛みが強い場合には、炎症を抑える飲み薬や湿布が処方されることがあります。 ■ストレッチ・運動療法 大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の柔軟性を高めるストレッチや、股関節周辺の筋力強化運動などを行います。 ■装具療法 膝の負担を軽減するサポーターやバンドを使用することがあります。 症状は成長期が終わる (骨の成長が止まる)とともに 自然に治まることが多いですが、 痛みが強い場合は、 症状に応じて対処が必要です。 痛みの原因となる動作 ■ジャンプの着地 大腿四頭筋が急激に収縮し、脛骨粗面への牽引力が強まります。 ■ダッシュや急停止 同様に大腿四頭筋に大きな負荷がかかります。 ■ボールを蹴る 蹴る動作で大腿四頭筋が強く使われます。 ■深くしゃがむ(スクワットなど) 膝を深く曲げることで、脛骨粗面が圧迫されることがあります。 動作を改善させる運動療法 オスグッドの主な原因は、 太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が硬くなったり、 使いすぎたりすることです。 この筋肉が膝蓋腱を介して 脛骨粗面を引っ張る力が強くなり、 炎症を起こします。 ■大腿四頭筋のストレッチ うつ伏せになり、片方の足首を手で持ち、お尻の方へゆっくりとかかとを引き寄せます。太ももの前が伸びているのを感じたら、20〜30秒キープします。左右交互に数回繰り返します。 ※ポイント: 膝のお皿の下が痛む場合は無理に曲げず、痛みのない範囲で行います。 ■ハムストリングス(太ももの裏)のストレッチ 長座(足を伸ばして座る)し、つま先を天井に向け、ゆっくりと上体を前に倒します。太ももの裏が伸びているのを感じたら、20〜30秒キープします。 ※ポイント: 大腿四頭筋とバランスを取るために重要です。 ■股関節周囲のストレッチ・筋力強化 特に股関節の屈曲筋(腸腰筋など)や外転筋(中殿筋など)の柔軟性・筋力を高めることで、下肢全体のバランスが改善され、膝への負担軽減につながります。 当院での アプローチ方法 書き始めたら長くなってしまいましたので、 改めて こちら のブログにまとめてましたのでご覧ください。 スポーツ障害は、 成長期のお子さんにとって 避けられない側面もありますが、 適切な対処とケアで痛みを和らげ、 パフォーマンスの低下を 防ぐことができます。 お子さんの痛みに気づいたら、 無理をさせずに 早めに専門家にご相談ください。 北千住、西新井、綾瀬、草加、越谷、松戸、柏、八潮、流山など お体の不調やスポーツパフォーマンスの不調でお悩みの方は、 北千住駅から徒歩3分、22時まで行っている sports&careスタジオ カラダプラス(パーソナルトレーニング/整骨院)にご相談ください。 |
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