2024/7/24

【ランナーのひざ痛考察】腸脛靭帯炎や膝の前側の痛みの痛みの分析

【運動連鎖からランナーのひざ痛考察】
腸脛靭帯炎や膝の前側の痛みの痛みを紐解く
 
 
 
 
腸脛靭帯炎や膝の前側の痛みであるお皿周囲、お皿の下の痛みについて、なぜそこが痛みを出しているのかを解説します。
 
 
 
痛みがあるからといって、痛い場所を治療しても良くならない人必見です。
 
ランニングのような左右交互に脚を動かし続けるスポーツの場合、体のちょっとした歪みによって負担が積み重ねり痛みとなって表れてきます。
 
 
「何もしていないのに痛くなった」
 
「いつもと違ったことをしていないのに痛みなった」
 
 
このような普段と変わらない生活をしているのに痛みが出てきた場合、それは間違った動きによる結果の症状です。
 
 
今日は「運動連鎖」という視点で間違った動きによる膝の痛みについて解説していきます。
 
 
 
 
運動連鎖とは    
 
一部の関節を動かす(歪む)と、それに続いて隣接する関節にも動きが繋がって(連鎖して)起こり、様々な場所に相互に影響を与え合います。
 
つまり、体の一部の関節が動くことで、離れた関節にも影響が及ぶということです。
 
体のどこかに痛みがある、
 
実はその痛みは全く別の場所が原因という可能性もあるのです。
 
 
 
上行性と下行性の運動連下行性
 
その運動連鎖ですが、
足の影響が上の関節に向かって関係していく「上行性運動連鎖」と骨盤の影響が下の関節に向けて関係していく「下行性運動連鎖」がありまます。
 
今回は体の上の関節の位置や動きが下の関節に影響を及ぼしていく「下行性運動連鎖」が体の及ぼす影響について解説していきます。
 
 
 
下行性運動連鎖は骨盤の状態に影響されます。
 
 
いわゆる反り腰である「骨盤前傾」となっていると、
股関節は曲がり骨盤に対して内側となり内ひねりな状態となります(股関節屈曲・内転・内旋)。
 
膝関節はしっかりと伸び内側に膝が入ります(膝関節伸展・外反)。
 
足関節は踵荷重状態となり踵が内側に倒れるようになります(足関節底屈・回内)。
 
 
 
また骨盤が後ろに倒れて腰が丸くなる「骨盤後傾」では、
股関節が伸びももが外側に広がりつつ外ひねりした状態となります(股関節伸展・外転・外旋)。
 
膝関節は曲がりいわゆるO脚のように膝は外側に位置するようになります(膝屈曲・内反)。
 
足関節はつま先を上げ土踏まずがしっかりと存在するように外荷重気味となります(足関節背屈・回外)。
※細かくはもっとありますが、今回はわかりやすくこのような表現にとどめておきます。
 
 
 
 
コアが抜けた際の体の反応
 
コア(体幹)は骨盤の動きに大きく関わるため、骨盤から連鎖が起こる下行性運動連鎖ではコア(体幹)機能の衰えにより左右されます。
 
下行性連鎖においての影響としては、
デスクワークによる座り姿勢が多いこと、また在宅勤務の増えたことにより通勤する必要がなく立つことが減ったこともあり、骨盤が後ろに傾く(後傾)になりやすいことが挙げられます。
 
もちろん座り姿勢がいい状態ならば問題ないのですが、
多くの方は背もたれによりかかったり、猫背気味だったりして骨盤が後傾したままなことが多いのではないでしょうか。
 
そんな骨盤が後傾した状態で歩けば、股関節は外ひねりとなり内ひねりしにくくなり、結果、膝や股関節の障害にも繋がります。
 
 
 
骨盤が後傾になると
膝関節は屈曲内反するため階段昇降で膝が動揺しやすくなり、膝変形性膝関節症のリスクが高くなります。
 
また、過度な後傾になるとO脚になりやすく脚のラインも崩れやすくなります。
 
 
 
 
膝だけを治療しても良くならない場合には
 
右膝が痛いという場合に
膝だけを治療してもよくならない場合は、全身を整えるという視点があるといいでしょう。
 
例えばこのような姿勢だと(スウェイバック姿勢)、
足に対して骨盤が前方へスライドし、
上半身は後方へ倒れているので
上半身の重心の中心であるみぞおちは床からの垂直な位置関係から見ると骨盤の後ろに位置するようになります。
 
このようになると頑張らなくてならなくなるのはももの前側の筋肉です。
 
これだけでも膝に大きな負担となりますが、さらにこのみぞおちの位置が少しでも左右に隔たっていると、例えば中心より左側に位置していると(歪んでいると)、それを支えるのは右側のももの外側の筋肉になります。
 
片方の足に負担をかけ続けていれば当然膝への影響は多くなるということなのです。
 
今回の例えでは右膝ですね。
 
 
 
もし左右のももの外側や前側の張り感が左右差がある場合は、このような視点が大切です。
 
特にランニングは左右の足を交互に動かし続けるので、そんな歪みが蓄積となって表れてきます。
 
「いつもと変わらない練習をしているのに痛みが出てきた」といった症状でしたらもしかしたら全身の歪みの結果かもしれません。
 
 
 
個人で全身見える鏡を見ればわかりますので是非みてみてください!
 
…いやいや本当に微細な歪みなので専門家の視点が必要でしょう。
 
もし今回お伝えした内容にようでしたら、ご相談ください。
「間違った動きを変える」ことで故障を繰り返さない体にして、これからも楽しいランニングライフを満喫していきましょう!
 
 
 
 
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