2024/8/20

間違った動きを変えて症状にアプローチする~母趾球の痛み~

 
間違った動きを変えて症状にアプローチした症例
~歩行時の母趾球の痛みへのアプローチについて~
 
 
 
 
今回紹介するのは、
「足の親指の付け根である母趾球の痛み」についてです。
この症状に限らずですが怪我を除いた「痛み」という症状は患部に負担をかけ続けた結果、です。
かけ続けている負担を取り除かなければ、根本的に良くはなりません。
 
今回の症例は、
患部に負担がかかり続けていた”原因”を改善し、患部への継続的刺激を緩解させました。
 


主訴        
 
左の母趾球に歩行時の痛みがあるとのことでした。
 

母趾球は痛くない方と比べて患部の痛めているところは肥厚(患部の組織が分厚くなる状態)していました。
 
押すと痛みが走ります。
 
 
 

間違った動き    
 
 
・体幹の左側屈変位による左下肢荷重が強い(左写真)
 
・スクワット時のニーイントーアウトが顕著(右写真)
 
・座位時に右坐骨荷重のため腰椎は右凸変位
 
 
 

アプローチ     
 
徒手で膝関節、腰部をリリース(組織間リリース含む)し、
 
間違った動きを変えるトレーニング では、 下腿内旋EX(解説入り動画)と ニーアウトスクワット(解説入り動画)でニーイントーアウトにアプローチ。
 
ストレッチポールを使って左のみツイスター、アシスティックのを行いました。
 
 
 
 
経過        
 
痛みは3回目には収まっており、
現在は間違った動きを変え、いい状態を維持するために間をあけながら通院しています。

夏休みに入り子供が自宅にいるため今回は1ヵ月ぶりに来院も、セルフエクササイズを続けていたようで初回以来に撮影しましたが、まずまずでしたね。
 
 
立位姿勢では、左に傾いた姿勢もまっすぐになりました。この写真ではわかりづらいですが、胸を張りやすくなったので猫背姿勢もだいぶ良かったです。
 
今度は腰を反る動作です。
背骨のねじれが解消し、胸も張りやすくなったことから後ろに反りやすくなりました

画像を見ることで
改めて”間違った動きを変える”、そしてそれを”維持していくこと”の
価値を感じていただけたかと思います。

なにより私自身も嬉しいです。
 
 
 
 

当院では運動の処方箋を出しています。
 
エクササイズというお薬(処方箋)ですが、こういった自分の健康は自分で守る”セルフコンディショニング”が当たり前の社会にしていきたいと、
 
動画を撮り、動きの癖などの現状を知ってもらい、
 
そして体の変化を実感していただける取り組みをしています。
 
 
 
この取り組みは、
 
同じ症状を繰り返さないためにも、
 
またもし仮に症状が再発したときに処方したエクササイズを行うことで、
 
症状の鎮静化を自分自身でできることにもつながりますね。
 
 
 
不健康寿命を伸ばす唯一の方法は運動です。
 
間違った動きによる痛み (代償動作)は代償動作改善することでよくなります。
 
そのためにはセルフコンディショニングは必要不可欠なんだよね。
 


でも姿勢や動きが歪んでいるのって分かりづらいから
 
POSLOGによる代償診断をして”症状の原因の見える化”をしています。

 
 
 
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