【顎関節症かも？】
口が開けにくい・あごが痛い…そんなあなたへ

～セルフチェックから対処法、筋肉ケア方法について解説～

最近、
「口を開けるとカクカク音がする」
「食事中にあごが疲れる」
「口が開かない」
といったお悩みを訴える方が増えています。

それ、もしかすると**顎関節症（がくかんせつしょう）**かもしれません。

今回は、そんな顎関節症について

• どんな症状があるのか

• 自分でできるチェック方法

• 軽い症状への対処法

• あごまわりの重要な筋肉ケア（特に咬筋・側頭筋・翼突筋）

を、わかりやすくご紹介します。

顎関節症ってどんな症状？

顎関節症は、
あごの関節や咀嚼筋（噛む筋肉）の不調によって起こる
さまざまなトラブルの総称です。

こんな症状が当てはまりませんか？

• 口が開けづらい（指2～3本分以上開かない）

• 口の開閉で「カクッ」「ガリッ」と音が鳴る

• あごが片方にズレるような感じがある

• 食べるとあごが疲れる・痛む

• あごだけでなく、頭痛・肩こり・耳の違和感も…

これらはすべて、顎関節症の代表的なサインです。

自分でできるセルフチェックリスト
（3つ以上で注意！）

• □ 口を開けると音がする

• □ 顎の関節やこめかみが痛い・だるい

• □ 歯ぎしり・食いしばりをしている（朝、あごがこっている）

• □ 姿勢が悪い（猫背・前かがみ）

• □ 頬杖やうつぶせ寝の習慣がある

• □ 食事中にあごが疲れやすい

• □ 噛むとき、左右どちらか片方で噛みやすい

自分でケアできる！4つの基本対処法

1. あごを休ませる（硬い物、ガム、大口開けを避ける）

2. 緊張をゆるめる（深呼吸、入浴、ストレッチ）

3. 歯ぎしり・食いしばり対策（ナイトガードや日中の意識）

4. 温め＆マッサージ（慢性期は温めて、優しくマッサージ）

知っておきたい！顎関節症に関わる重要な筋肉

咬筋（こうきん）

• 頬の部分にある、噛むときに一番働く筋肉

• 噛みしめやストレスで固くなると、顎関節を引っ張って痛みやズレの原因に
  
  

側頭筋（そくとうきん）

• こめかみ部分にある筋肉。咬筋と連動して噛む力を出す

• 緊張すると、こめかみの痛みや頭痛、顎のズレの原因に
  
  
  

外側翼突筋・内側翼突筋

• あごの奥にあるインナーマッスル

• 顎関節の開閉や関節円板の動きに関わる重要な筋肉

あごの筋肉ケア（簡単マッサージ＆ストレッチ）

✅ 咬筋マッサージ（1分）

1. 奥歯を軽く噛みしめ、頬の硬くなる部分（咬筋）を見つける

2. 指の腹で、円を描くようにやさしくマッサージ（左右30秒ずつ）

噛みしめ・あごのだるさ・疲労に効果的！

✅ 側頭筋リリース（1分）

1. こめかみに指を当て、軽く圧をかけながら円を描くようにマッサージ

2. ゆっくりと深呼吸をしながら左右30秒ずつ

側頭部の緊張をゆるめ、あごの動きや頭痛の緩和にも◎

✅ 舌のエクササイズ（外側翼突筋の調整）

1. 舌先を上あご（前歯の裏の少し奥）につけたまま

2. ゆっくり口を開き、痛みのない範囲で開ける → 閉じる

3. これを10回繰り返す

あごの動きを安定させ、関節の「カクカク音」予防に！

✅ 内側翼突筋のケア（セルフマッサージ）

1. エラの角の内側を軽く指で押す

2. 少し奥へ向かって圧をかけながら、小さく前後に動かす（左右20秒ずつ）

あごの奥の重だるさ、口の開きづらさに◎

姿勢にも気をつけましょう

姿勢が悪いと、あごの位置がずれて負担がかかります。

✅ スマホ・PC中にアゴが前に出ていないかチェック
✅ 頬杖・片噛み・うつぶせ寝などのクセを見直す
✅ 胸を軽く開き、首が前に出すぎないよう意識

最後に：気になるあごの違和感、放置しないでください

顎関節症は、早めの対処で改善するケースが多いですが、
放置すると痛みや開口障害が悪化してしまいます。

「なんとなく違和感がある…」
「気になるけど我慢してる」

という方は、
ぜひ一度セルフチェックとケアを試してみてください。

それでも改善しない場合は、ご相談ください。